仙人温泉トピックス

小屋番日記(7月4日〜7月17日)
(仙人、7月17日掲載)

(7月17日、曇り)
台風11号は四国に
上陸して、倉敷市に再上陸した。雨量の多い台風だ。正午には日本海に抜けて、勢力が大分弱まった。北陸地方の天気予報では明日、200ミリの雨が降るらしい。
ちょっとたじろぐ予報だが、神仙組の大西、堀江、TOが揃うので、雨が遠慮してくれるかも知れない。

(7月16日、雨)
4時半に雨の音で目が覚める。午前中は降らないで、と思っていたが結構な雨足。
小森、田中の両名も起きている。台風の雲がかかつて来ないうちに、下山することにした。
朝食を済ませて、5時半に小屋を出発。雨の中を歩くのは気分の良いものではない。けれど、晴れていれば暑くてたまらない。
10時半に宇奈月駅着。魚津市の食器店に行く。注文品のお櫃を受け取って運送会社に届ける。食料品のリストを作って、品数の少ない品をス―パーで買い求める。消毒液と包帯をドラッグストアで調達しがてら、自分の胃薬も買う。小屋にいると、ついつい飲みすぎて逆流性食堂炎になる。毎年の定期検査で尿酸値が8とでたので、アルコール類はピタッと止めなさい!と医師から忠告されている。
が、ですよ。人とはなんだ。地球とはなんだ。宇宙とは何なんだ!と思えば、素面では暮らせない。酒でも飲まなければやっていけないのが仙人の現実なのだ。
色々な用事を片付けたら4時半になった。
宇奈月の民宿、三日月で5時半の夕食を済ませて早々と寝た。

(7月15日、晴れ)
今日も良い天気だ。5時半に発電機を回す。洗濯をして、朝食後に布団を干してから温泉の工事。ワイヤーを雪渓まで下ろす。パイプを下ろす。ワイヤーにパイプを固定したところで昼。
ビールを2本飲んで、ソーメンを食って午後の作業開始。
ワイヤーとパイプを結束する作業で一番骨が折れる箇所をクリアーしてほっとした。段取り替えをして、温泉の水場に行く。
水場はまだ雪渓の下だった。
ドラム缶風呂に入って、8時半に消灯。

(7月14日、晴れ、今日も暑い)
女房の声が聞きたくなって、自宅に8時に電話した。女房は所沢は暑くてたまらん!と言っていた。
仙人谷は暑さとは無縁の世界だけれど、精神的なプレッシャーは街の暑さに負けないほどある。
6時に燃料をヘリポ―トから下ろして発電機を回す。洗濯をする。ドラム缶風呂の水を抜く。新しい水を張る。引いている湧き水は11℃だ。朝からドラム缶に張っていると15時には20℃になる。燃料と人手が大分短縮されるのだ。
なんだかんだで、9時半。ちょっと疲れたので、朝寝。
仕事はこなしきれないほどある。今日は露天風呂の脱衣場の工事をするつもり。朝から暑いけれど脱衣場の基礎丸太を運ぶ。道具類を用意したが身体がストライキをおこしている。炎天下では、気力と体力は別物なのだと思い知らされる。
14時に小森、田中の2名が到着する。ドラム缶風呂を沸かしてその日の作業は終了。

(7月12日、晴れ、暑い)
おかしい。梅雨が明けたかと思えるほどの暑さ!だ。9、10号の台風は暑さだけをもたらして通り過ぎて行った。このまま夏になってくれれば万々歳なのだが、年間降水量はほぼ決まっているので梅雨が終わった訳ではないと思う。
仙人はのんびり朝寝していたが、応援スタッフは7時に朝風呂に入っていた。朝食を済ませて個室の仕上げにとりかかる。仙人、大西、原田の3人なので作業は短時間で終わった。ので、大西さんが下山。厨房の片付けをしてくれたTOさんと新人スタッフが11時に下山。明日下山の原田さんとソ―メンで昼食を済ませてから、スタッフ小屋の工事にかかる。
16時に屋根の下拵えができたので作業終了。ドラム缶風呂に入って、まだ日の暮れきらない19時半に消灯。

(7月11日、晴れ)
今日も良い天気だ。午前2時に目が覚めて小便。すぐに寝てほどなく4時に目が覚める。大西さんは熟睡している。雲切新道はまだ整備されていないので、初心者には歩き通せなくない。その位登山道は荒れている。
6時半起床。
朝食は昨日のカレーシチューにビール2本。あまり酔わないうちに作業開始。二人なので作業がはかどる。
外壁残しでほぼ小屋は完成した。直後、TO、原田、新人スタッフの3名が到着。
温泉工事が出来てないので、ドラム缶風呂の工事にとりかかる。仙人は4日間風呂に入っていない。完成したドラム缶風呂で汗を流せたので仕事の疲れがとれた。
夜食は5人で賑やかだった。

(7月10日)
4時半に目が覚める。冷凍庫のために発電機を回す。7時半から仕事にかかる。六畳の個室を建てて、今日飛んでくるヘリの荷物をするためだ。
梅雨時は予定日に荷揚げのへりが飛べない日が多い。今回は昨日の予定が1日延びただけだが、9日間待たされたこともあった。
ヘリは室堂の荷物集積地から飛ぶ。山小屋の荷物はそこにフライト2日前に雨で濡れないようこ梱包して置く。ので、葉物野菜は変色して使用不能になる。そんな事情もあって、山小屋の食事を賄うのは、苦労するんだよね。
スタッフの大西さんが1時に大汗をかきながら登って来た。ヘリの荷物運びを手伝ってもらえたので助かった。
一休みして小屋の工事にとりかかる。屋根の下拵えを終えて、本日の作業終了。
晩酌は大西さんが担ぎ上げたカツオのタタキ。それにカレーシチュー。他人に作って貰った料理は美味い。しばし、山小屋の客になった気分だ。
二人とも疲れていたので、7時に消灯。

(7月9日、雨)
梅雨時なので雨が続く。梅雨の明ける7月下旬までは晴れる日の方が少ない。
水が故障して止まっているが、修理に行く気がしない。風呂があれば身体が濡れても平気なのだが、ストーブだけでは風邪を引いてしまう。
昼まで布団のなかで天気の様子を見よう。
昼過ぎに雨は小降りになった。雨具を着て水道の修理に行く。10分歩くと漏水箇所が見つかる。水道工事は本職なので修理はすぐに終了する。
帰路にウドとイヌドウナを採る。小屋に戻って片付けを始めると本降りの雨。戦闘意欲をなくしてしまった。
皮をむいただけのウドと茹でたイヌドウナでビールを飲む。あまり腹が減らないので、カロリーメイトを半分食べた。

(7月8日、曇り)
6時に起床。昨日頑張り過ぎなので身体がキツい。今日は少しゆっくりしてから水道工事に行こう。
ビールを飲みながらの朝食だったので8時半までのんびりした。昨日中途になっていた場所より上流から手直しをしながら配管をする。一人なので思ったほどははかどらない。
11時頃に弱い雨が降り出した。水道工事を終えて昼食を済ませた時に本降りの雨になった。昨日の疲れがドッとでたのて、長い昼寝をしてしまった。

(7月7日、七夕)
4時半に目が覚める。もう外は明るい。雨さえ降らなければ、暑くもなく寒くもない。一番過ごしやすい季節だ。
7時11分のトロッコ電車で欅平に向かって出発。どうやら雨の心配はなさそうだ。
9時半に歩き出す。時々陽がさして蒸し暑い。半袖のシャツが汗に濡れる。登山道のワラビを採りながら、のんびり歩いて小屋に着いたのが12時半。小屋の周囲に雪は無かった。
水を飲んだだけですぐに水道工事に向かう。山道は水場の分岐点で雪渓に埋もれている。
水場が土砂崩れで少し埋まっていた。素手で掘り起こそうと試したが、スコップがなければ無理だった。
雨も降り出したので小屋に戻ってワラビの処理をしながらビールを飲んだ。疲れていたので、6時に布団を用意して横になった。

(7月6日)
小谷村の風吹荘を8時半に出発。富山市に行って、魚津市に行って、運送会社に行く。最後に材木店に行くと今年限りで店を閉める、と聞かされた。高齢化の波が立山まで押し寄せている。
スーパーで当座の食糧を買い込んで、宇奈月の定宿に向かう。

(7月5日)
ぐっすり眠った。風吹荘で夕食を済ませてすぐに眠った。午前2時に目が覚めて風呂に入った。そしてまた7時まで眠った。
今日は小屋で使うお櫃と毛布を調達しなければならない。NTTのタウンページで食器専門店を探し当てる。寝具も同じ魚津市で
買い求める。風呂場用のサンダルも調達できた。
明日は富山市の水質検査会社に行き、立山の運送会社に現地調達した荷物を届ける。毛布を買い増しして梱包すれば、上山の準備が終わる。
台風がまとめて来ている。去年も今頃上陸した台風があったので、上山後の仕事が心配だ。

(7月4日)
所沢の自宅を午前0時出発。前日は雨が降ったり止んだりの天気だった。雨の止み間に荷物を車に積み込んだ。
途中、2カ所で休憩をして立山インターに着いたのが8時ちょっと過ぎ。自宅で梱包した荷物を運送会社に下ろして、以前小屋開けを手伝って貰っていた上市の知人宅に向かう。
知人は北海道に旅行に行っていて留守だったが、頼んでいたプロパンガスのボンベと水道管を車に積んで、再度運送会社に行く。
荷物を下ろして材木店、山小屋の食糧を扱っている店と立山山荘組合の二軒を表敬訪問する。
スーパーで昼食を仕入れて車内で食う。寝不足なので居眠りをしてしまう。
少し車内で横になってから、小谷村の風吹荘に向かった。


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